福祉問題を考える会とは

  2025年に4人に1人が高齢者(65歳以上)という時代を迎えます。市川市もすでに10人に約1.4人が高齢者になっており、急激に進む高齢時代に備え、緊急な社会整備が問われています。

 私たち「福祉問題を考える会」は、福祉に関心を持つ人たちや様々な地域活動に携わっている人たちが集まり、福祉の問題を行政だけに委ねるだけでなく市民サイドからも積極的に活動をして福祉社会の充実を図ろうと、96年8月10日に準備会を結成、同月31日に最初の活動として、大下勝正元町田市長を講師に迎えて講演会「これからの福祉を考える集いPART1」を開催、その集会を通じて会員を募集し、97年10月に「福祉問題を考える会」結成総会を行いました。結成後、様々な取り組みを進めていますが、会員活動以外に一般参加者へ働きかけた活動などでは、10年間で33回に及んでいます。

 98年4月に上映運動を行った映画「住民が選択した町の福祉」は、私たちの活動に多くの教訓を与えてくれました。秋田県鷹巣町(現・北秋田市)では、住民はワーキンググループを作って町の中を調査し、街づくりや福祉について町に提言し、行政とともに活動し全国で最高レベルの福祉水準を作り出しました。私たちも、このような活動姿勢に学びながら、住民が主体性を持って考え行動することを通じて、市川市の福祉を充実させていくことが必要だと考え活動しています。残念ながら、その鷹巣町は町長が交代し街の福祉は後退していると言われています。

 私たちは、2000年4月に実施された介護保険制度について、よりよい介護とはどのようなものかを模索し、学習を深めながら、問題点を明らかにして市川市に対する要請行動を行い、さらに人に優しい街づくりを目指して市内バリアフリー度調査を市川市の協力をいただいて100名を超える調査団で実施、その報告書「日本には歩道がないんだ!!」を作成して改善要請行動を行政や駅・大型店舗などに行いました。また、06年の介護保険制度の見直しに向けて連続学習会を19回行い、「会」の考え方をまとめ、市長へ要望(提言)書を提出しました。10年に及ぶ活動で、障害者を含めた会員拡大が進み、これまでの高齢者問題に続いて障害者問題などにも視点を広げて活動しています。





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